笑った瞬間をいつまでも

funky8の亡霊から8号車に転生しました

すんばらしい未来へ

自担がアイドルを卒業した。

 

 

「卒業します」と言った訳ではないけれど、あの文面や最後の言葉からはそう判断するのが妥当だと思う。

 

 

3年ほど前「これが沼ってやつか!」と自分でも分かるくらいにズブズブと関ジュにハマっていく中でいつの間にか目で追っていたのが今江くんだった。最初は、メインである訳でもないのに、中堅よりベテランの域なのに、アイドルスマイルとかではなくただ無邪気に楽しそうな顔でバッキバキに踊っている姿に惹かれた。楽しそうな顔で踊れるようなレベルではないダンスを笑顔で踊る彼に自然と目がいった。体全身を使って大きく踊っていたので踊り終わったあとの今江くんを見てこんなに小柄な人だったんだと驚いた記憶がある。でも、知っていくうちに寛大で家族思いで謙虚という菩薩のような内面に惹かれていくようになった。箱推しだった中から今江くんがどんどん輝いて見えるようになっていった。

 

でも私が応援し始めてからの3年あまりで今江くんのアイドルとしての関ジュでの立ち位置はどんどん下がっていった。なにわ男子の結成によるfunky8という括りの解体、Aぇ!groupの結成。同世代とではなく少しだけ年下の関ジュとまとめられるようになっていった。それでもグループを結成した仲間に「頑張って!」とエールを送り「悔しい」とあまり言わない今江くんに「もっと貪欲になってよ」と思ったことも何回かあった。私の中ではどうしても「ジャニーズ=アイドル」のイメージがあったから。だから「僕は僕で頑張る」という、今思えばアイドルではない道を進もうと考えている今江くんの意思表示のようなものに気づくことができなかった。

 

 

立ち位置がどんどん後ろになっていく一方で、今江くんはアイドル以外のところでは確実に仕事を掴んでいった。趣味とはいえラーメンで連載を持ったり雑誌の表紙を飾ったりするアイドルは後にも先にも今江くんだけだと思っている。中でも1番大きかったのは外部舞台で単独主演を務めたことだろう。いわゆる「無所」の今江くんが、事務所の推されではない今江くんが、るたこじ卒業後の新体制の関ジュで誰よりも早く大役を掴み取ってきた。本当に本当に嬉しかったこと、今でもはっきりと覚えている。さらにもう1つ、コロナで中止になってしまったけれど外部舞台への出演が決まっていた。この2本の舞台での経験が今江くんの「役者」に対する思いを特に大きくしたのだろう。この頃になってやっと私は今江くんが役者になろうとしているのではないかと感じるようになった。

 

 

そして6月1日、今江くんは自ら役者になることを宣言した。今江くんの言葉で悔しかった気持ちも自分の進路もファンへの感謝も語ってくれた。丁寧で優しさで溢れていて、でも力強い文面は今江くんの性格そのものだった。その中で私は「我儘やからこれからも応援して欲しい」という言葉が1番今江くんらしいと思った。でも、矛盾しているようだが「なんでだよ」とも思った。アイドルをしている今江くんをまた見たい思いを、あの楽しそうに踊る姿をもう一度見たいという思いをまだ捨てることが出来ない私の方がよっぽど我儘だ。今江くんは役者になると決めているのに。

 

 

結局私は今江くんのアイドル姿を生で見ることは出来なかった。1度でいいから見たかったな。でも1度でも生で見てしまっていたら今頃もっと「アイドル姿をまた見たい」という気持ちに苛まれていたのかもしれない。今はまたアイドル姿を見たいという気持ちと応援する気持ちとが絡み合って複雑になっている。発表から数日経ったけどまだ気持ちの整理はついていない。でも今江くんが自身の言葉で伝えてくれたことが嬉しかった。それは紛れもない事実だ。そしてそれが形式ばっておらず自然な言葉遣いだったからこそ、「今江くんだなぁ」と思える表現だったからこそ、今、ないものねだりばかりではなく応援する気持ちも持てているのだと思っている。

 

 

「自分の道を作りたい」と語った今江くん。教員免許を持っていて、マラソンでジャニーズNo.1を持っていて、ラーメンで連載を持っていてと既に自分だけのものを沢山持っている今江くんがこれからどんな道を開拓してくれるのか楽しみにしているよ。そしてびっくりするくらいに心が広くて、でも自分をしっかりと持っていて、ファンが欲しい言葉を欲しいときにくれる今江くんが大好きです。今はまだ100%ではないけれどいつかまた100%応援できるように自分の気持ちをまとめていきたいと思っています。

 

 

今江くんの新しく進む道が、大切な仲間たちに負けることのない素晴らしいものでありますように。

これからもずっと応援させて下さい。